土地の記憶を皿に映す
Les.が主役に据えるのは、知多半島の食材です。穏やかな海風と豊かな自然が育んだ魚介や野菜を、店主が産地へ足を運んで毎日仕入れています。生産者と直接言葉を交わしながら選ぶ食材は、その土地の風土そのもの。名古屋・那古野の店で、素材が持つ濃厚な旨味を引き出した和食として供されています。店主自身が知多半島の出身で、ルーツと料理の軸が一つに結ばれています。
炭火が閉じ込める旨味と、醗酵が添える深み
調理を象徴するのは強めの炭火です。一気に焼き上げて素材の水分を内側に留め、表面は香ばしく、中はふっくらとした二つの食感を一皿で成立させます。炭火の薫香がそこへ重なり、焼き上がる過程まで含めて料理になっています。
味の芯を作るのが自家製の醗酵調味料です。時間をかけて醸された調味料が深い旨味を生み、炭火の香りと合わさって厚みのある一皿に仕上がります。夜は「醸す牛」をメインにした全12品程度で15,000円(税込)、土日の昼は知多半島の農家の野菜を使った八寸を含む7,000円(税込)の昼コースを用意しています。2026年7月にオープンした新店ながら、素材の風味を大切にする姿勢が口コミでも語られています。
那古野に流れる時間
店があるのは、歴史情緒の残る那古野。街並み保存地区の落ち着いた環境のなかで、料理の余韻をゆっくり楽しんでもらえるよう店を開きました。桜通線・国際センター駅から徒歩約5分、食後には街を歩いて帰るまでを大切にしています。営業は18時から22時、水曜定休、土日は12時からのランチも営業。予約制のカウンターでは、店主の手元と焼き上がる臨場感を間近で楽しめます。


