一軒で幅広いシーンをまかなう
奈良市鍋屋町5に本店と別館を構える久家は、昼の定食から夜の宴会、外向けの仕出しまでを一手に引き受ける老舗料理店だ。創業から60年以上、初代の定食屋に始まり、寿司を加えた二代目、洋食のカレーを持ち込んだ三代目を経て、四代目の主人が今の店を担う。代替わりのたびに料理の幅が広がってきたことで、丼ものから本格和食、洋食、会席までを一軒でまかなえる店になった。近鉄奈良駅1番出口から徒歩4分、電話は0742-22-4127。用途を問わず相談できる懐の深さが久家の持ち味だ。
昼の定食、夜の宴会、二つの拠点
1階は昔ながらの定食屋の趣を残したフロアで、ランチには名物のカツ丼、丼もの、うどん、寿司が並ぶ。大和ポークのカツと出汁を含んだ卵を合わせたカツ丼は、昼に半数以上の客が選ぶ看板だ。
夜は宴会や接待の場に変わる。本店2階の個室は椅子とテーブルのお座敷で、4名から16名まで対応する。別館は50名規模の宴会にも応じてきた。会席には固定の献立がなく、予算と要望に合わせて一席ずつ仕立てる。予約は前日まで、特別な仕入れが要る場合は3日前までが目安だ。使う食材は大和ポーク、奈良県産牛肉、大和肉鶏、旬の大和野菜と、地元の産物が中心になる。
外へ届ける仕出しの厚み
久家の仕出しは品揃えが厚い。会席膳、松花堂、会議弁当、幕の内、寿司・オードブル、おせち、お食い初めの焼鯛、結納の料理まで揃う。配達や出張料理にも応じ、予約は2か月前から前日まで受け付ける。仕出しの受付時間は平日10時から17時、土日祝は10時から15時。注文が集中する土日祝は早めの相談が案内されている。昼の一杯から人生の節目の一席まで、久家という一軒でつながっているのが面白いところだ。

