4品種以上を食べ比べできる40分間の摘み取り体験
よつぼし、かおりの、すず、はるひ——かふうイチゴ園が育てるいちごは4種類以上にのぼり、それぞれ甘さの質や香りの立ち方がまるで違う。40分の食べ放題制を採用しているため、気になる品種を片っ端から試しながら自分好みの一粒を探す時間が手に入る。高設栽培のハウス内は立ったまま摘めるつくりで、しゃがむ動作がほとんど要らない。小さな子ども連れでもベビーカーを押しながら回れるという声が目立つ。
練乳は持ち込みOKで、園内でも販売している。摘んだばかりの果実にそのままつけて食べる瞬間は、個人的にはこの農園でいちばん贅沢な場面だと感じた。品種ごとに練乳との相性が変わるので、何周もハウスを巡る来園者が少なくないらしい。
開園までに費やした2年間の研修と9カ月の栽培サイクル
かふうイチゴ園は開園前に2年間の研修期間を設け、いちご栽培の基礎から病害対策まで体系的に学んだうえで農園運営をスタートさせている。毎年3月を起点に約9カ月かけて苗の管理と土づくりを進め、翌シーズンの収穫に備える工程は相当に長い。目の前の一粒ができあがるまでに、ほぼ1年近くの準備が走っていることになる。この時間軸を知ると、ハウスに並ぶいちごの見え方が少し変わってくる。
SNS上では「一粒の甘さが濃い」「スーパーで買ういちごとは別物」といった投稿が散見される。研修で身につけた栽培技術が、果実の糖度や食感にそのまま反映されていると感じる利用者も多い。
Webカレンダー予約で当日の混雑やトラブルを回避
完全予約制を敷いているかふうイチゴ園では、収穫作業中に電話対応が難しくなる事情から、Webカレンダーでの予約を推奨している。空き状況がリアルタイムで確認できるため、現地に着いてから満員で入れないというリスクを事前につぶせる。予約の変更やキャンセルは前日まで受け付けており、急な予定変更にも一定の余裕がある。キャンセル分の枠が他の希望者へ回る仕組みなので、週末でも直前に空きが出るケースがあるようだ。
開園期間は1月上旬から5月頃まで、営業時間は10時〜15時で定休日は月曜と金曜。大人2,500円、小学生および75歳以上2,000円、2歳〜未就学児1,500円という料金設定で、いずれも40分の食べ放題が含まれる。
宜野座道の駅から車5分、沖縄北部の観光動線に乗る立地
所在地は宜野座村宜野座1641番地。宜野座道の駅から車でわずか5分の距離にあり、沖縄本島北部をドライブする途中に立ち寄りやすいロケーションに位置する。道の駅で地元の特産品を買い、そのままかふうイチゴ園へ向かうという流れで訪れる観光客が一定数いるようだ。家族旅行の行程に組み込みやすい点が、リピーターの獲得につながっている。
ハウスは平坦な敷地に建っているため、駐車場からの移動もスムーズで足元の不安が少ない。年配の来園者や車いす利用者でも入りやすいという感想がSNS上に複数投稿されており、年齢層を問わず受け入れる環境が整備されている。冬場の沖縄旅行で「フルーツ狩りができる場所」を探している人にとって、1月から開園しているスケジュールは選択肢に入りやすい。


