ブッラータから始まる、自家製チーズの世界
カンブーザのコース料理には、シェフが店内で仕込むフレッシュチーズが随所に登場する。ブッラータのミルキーなコク、リコッタの軽い酸味—どちらも仕入れたものではなく、シェフ自身が毎日仕込むものだ。前菜で独立した一皿として出ることもあれば、薪窯ピザのトッピングになることもある。「自家製リコッタやオリーブ…まるでシチリアの光景が目に浮かぶ」というリピーターの口コミが、その完成度を端的に言い当てている。
自家醸造クラフトビールとのペアリングは、「他では味わえない」というコンセプトの具体的な形だ。ミルキーなチーズとビールの香りが引き立て合う組み合わせは、ワインペアリングとは異なる楽しみ方を提供する。個人的には、自家製チーズと自社醸造ビールを同じ店で楽しめる設計は、かなり珍しい組み合わせだと感じた。
4段階のランチコースが、使い方の幅を広げる
ランチはPranzo A(4品・2,750円)、Pranzo B(5品・4,400円)、シェフのおまかせコース(6品・6,600円)、マリアージュコース(7品・11,000円)の4段階構成だ。Pranzo Bはピッツァ、パスタ、メインのいずれも選択式になっており、食べたいものを起点にコースを組み立てられる。マリアージュコースはソムリエが選ぶドリンク5種付きで、料理とのペアリングが最初から設計されている。「pranzoB(4,400円)で十分な量・質の料理をいただけた」という口コミが、コースの実質感を伝えている。
価格設定への言及が口コミに多く、「この時代にサービス料なしでこの水準のコースはそうない」という評価が繰り返される。横浜という立地でのコストバランスが、リピーターの定着に直接つながっている。
薪窯ピザは、コース料理の中核に据えられている
国産全粒粉を独自ブレンドした生地を薪窯で焼き上げるピザは、コース料理の一品として固定されている。薪火の高温で一気に焼くことで、外の香ばしさと中のもっちり感が同時に引き出される。「コースにピザが入っているのはなかなか珍しい」という口コミが示すように、ピザをコースの主軸として位置づける設計はカンブーザ独自のスタイルだ。マルゲリータのほか季節のオリジナルも展開しており、訪れるたびに異なるピザに出会える。
手打ちパスタはソースとの絡みを中心に仕立てられており、シェフのおまかせコースでは毎回異なる旬の素材が使われる。「ピッツァとパスタの味と香りの良さに感激した。またお肉の美味しいこと」という口コミが、コース全体のバランスを示している。
JR横浜駅5分、路地の先にある2フロアの使い分け
横浜駅西口から徒歩5分の鶴屋町に位置し、路地に入った先の赤レンガの建物がカンブーザだ。看板がないため初見では迷うことがあるが、「雰囲気で迷わず到着」という口コミもある。1階はアラカルト形式で単品利用が可能、2階はコース専用フロアで南欧風の白い内装にピアノBGMが流れる。誕生日・結婚記念日・接待など、特別なシーンでの利用が口コミの大半を占め、事前リクエストによるサプライズプレート対応も行っている。
ソムリエが好みをヒアリングして選ぶワインのペアリングが、2階コースの時間の核になっている。「大切な人とワインのペアリングが良かった、ここは思い出の場所」という口コミのように、飲み物の選び方を含めた食事全体が記憶として残る。


